エメラルドの特徴 ~どんな宝石??~
緑色の宝石として広く知られるエメラルドは、数千年という長い歴史を持つ宝石です。地中の奥深くで結晶が生成されるため、周囲の物質を取り込み、内包物が多いのも特徴。ちなみに「エメラルドカット」は、もともとエメラルドの原石を活かしたカットとして生まれたものですが、今ではダイヤを含め様々な宝石に用いられています。エメラルドは大きさや品質にもよりますが、数ある色石・宝石のなかでも、高値が付きやすい宝石のひとつと言われています。
エメラルドの査定ポイント ~なにで金額が決まるの??~
1.サイズ
2.美しさ(色、透明度、内包物/キズなど)
3.処理
4.ジュエリーデザイン
エメラルドも他の宝石と同様に、サイズ以外の品質が同レベルであれば大きいほど高値となります。その色味は産地ごとに特徴があり、エメラルドの産出量の約半分といわれるコロンビア産は柔らかなグリーンで、なかでも最高品質のものはオイルをたらしたような模様が見られることから「一滴のオイル」を意味する「ゴタ・デ・アセイテ」と呼ばれています。
またエメラルドは内包物が多い宝石であるため、オイルや樹脂などの無色透明剤を含浸することでキズを目立ちにくくする処理をしているものがほとんどです。
含浸処理は歴史があり長年行われているものですが、含浸の程度が大きいものは、経年により美しさを損なう可能性があるため注意が必要です。
なお、色付きオイルによる見た目の改善などは、宝石としての価値が認められていません。一方でレアにはなりますが、含浸処理をしていないエメラルドもあり「ノンオイル」などと呼ばれています。
そうした処理を確認するうえでも、中央宝石研究所などの鑑別書があるとプラス査定につながります。
また同じランクの宝石を使っていても、例えば指輪であれば、脇石ダイヤモンドなどの品質や、セッティングの仕方など全体のデザインも査定額に関係します。
エメラルドの主な産地 ~どこで採掘されるの??~
コロンビア産がほぼ半数と言われており、その結晶には固体と気体を液体に含んだ「3相インクルージョン」が見られることもあります。ザンビア産はブルーがかったグリーンの石が産出され、イエローゴールドにセッティングするとエメラルドの美しさが引き立つため、指輪の素材として金をセレクトすることがあります。
またジンバブエ産は小粒で黄色味のあるグリーンの石が特徴です。エメラルドは他にもブラジル、パキスタン、ロシアなどで産出されています。
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