サファイアの特徴 ~どんな宝石??~
青い宝石として知られるサファイアですが、鉱物はルビーと同じ「コランダム」であり、取り込まれる微小成分の違いが、青と赤という色味を生みます。インドとパキスタンの国境に位置するカシミール地方のサファイアには矢車草(ヤグルマソウ)という花に似ていることから「コーンフラワーブルー」と呼ばれるものがあり、ややホワイトを感じさせる上品なブルーが特徴です。
また、ミャンマー産で「ロイヤルブルー」と呼ばれる紫がかったブルーのサファイアが産出されることがあります。
なお、サファイアのなかには中心から6本の線が広がるように見える「スターサファイア」もあります。この現象はサファイアが内包するシルクインクルージョンによるもので、スター効果(アステリズム)と呼ばれています。スターサファイアは面で構成されるファセットカットではなく、丸みのあるカボションカットでその効果を見ることができます。

サファイアの査定ポイント ~なにで金額が決まるの??~
1.サイズ
2.美しさ(色、透明度、内包物/キズなど)
3.処理
4.ジュエリーデザイン
サファイアはサイズ以外の品質が同レベルであれは、基本的に大きいほど高値が付きます。宝石の色味や濃さ、透明度といった美しさも、もちろん重要な査定ポイント。なかでもカシミール地方で産出される「コーンフラワー」のサファイアは高値が付くため、世界的な鑑定機関であるGIAなどの鑑別書に宝石の産地が記載されていることで、付加価値が一層高まります。

サファイアもルビーと同様に、その多くは色の美しさを引き出すための加熱が行われていますが、非加熱で美しいものは市場価値がより高くなります。また、サファイアの外側から元素を加えて見た目を改善する「拡散加熱処理」もありますが、こちらは宝石としての価値が認められない処理になります。そうした処理を確認するうえでも、中央宝石研究所などの鑑別書があるとプラス査定につながります。
同じランクの宝石を使っていても、脇石ダイヤなどの使い方やジュエリーデザインの違いにより、査定額に違いが生じます。現代的なデザインであれば、リフォームする必要がないため評価も高くなります。
サファイアの主な産地 ~どこで採掘されるの??~
インドとパキスタンの国境にあたるカシミール地方をはじめ、スリランカやマダガスカル、ミャンマーなどで産出されています。なおミャンマーはルビー・サファイアともに産出されますが、比率的にはルビーが圧倒的に多くなっています。
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